第1回「なるには」講座(byおとなの寺子屋)は、“建築士になりたい子、あつまれ!”

「なるには」講座

うららかな秋の日曜日、「おとなの寺子屋」主催の「なるには」講座へ行ってきました!「おとなの寺子屋」とは、二子新地で月に2回開催されている“学びの場”です。

場所は、二子新地駅徒歩5分、大山街道沿いのイタリアン「ニコ・ルーチェ」の上。主催者の「平原夫妻」のご自宅のリビングです。事前に申し込めば、誰でもウェルカムなんですよ〜。

さてさて、初回・2回目はその名の通り大人の集まりだった「おとなの寺子屋」ですが、今回は「なるには」講座ということでキッズたちも参加!

平原さん曰く、(子どもたちが)「夢をかなえる寺子屋」を目指してこのプロジェクトを立ち上げたのがそもそもの始まりだそう。それが、この「なるには」講座というわけです。

で、今回は「建築士になりたい子、あつまれ!」ということで、集まったのは小学高学年〜中学1年生までの、男の子が5人、女の子が4人。大人は、主催者や講師を含め総勢12人。

とはいえ、「建築士になりたい子なんているのかな〜?」と不思議だった記者。だって小学生といえば、スポーツ選手かアイドル、先生か食べ物屋さんとかが普通では?

案の定、最初に「建築に興味ある人?」と聞かれて、小さく手を挙げたのは、中学男子1人のみ。あとは口々に「サッカー選手」「パン屋さん」「美容師」などなど。なかには「助産師」なんていうめずらしい発言も。

「いや〜、大丈夫かな。ちょっとやりにくいなあ」と顔を見合わせてちょっと困った顔をしたのは、今回の講師である一級建築士の野上哲也さん(左)と座古竜介さん(右)。

野上哲也さん(左)は、武蔵野美術大学、横浜国立大学大学院、建築事務所を経て独立。個人の家を建てることが多いそうです。

座古竜介さん(右)は、東京理科大学・大学院を経て前田建設工業に入社。ビルや工場、マンションなどの大きな建物を手がけているそうです。

まずは野上さんが登壇。最初は楽しく「建物クイズ」から。「東京都庁」はキッズにはやや難しかったようで、でも「東京ドーム」は大正解!

それから、「どんな家に住みたいか?」を子ども達に質問。そうなると「お庭が広い家」「天井の高い家」「色とりどりの家」「ベランダや屋上のある家」と、次々に答えが…。

そこで、「住む人の希望を聞きながら、楽しくてステキな家をつくるのが建築士です」と野上さん。「でも、地震などに強いのも大切です」と、今度は家の模型が2つ登場。

「どっちが丈夫だと思う?」という質問を受けて、真剣にチェックする子ども達。

さらに「建築に興味を持つと、街中や旅行先で建物を見るのが面白くなりますよ〜」とお話しして、野上さんの担当時間は終了。

聞けば、野上さんも、なりたい職業はプロゴルファーから、ケーキ屋、最後に建築士という流れをたどったそうで…うんうんナットク。

お次は、座古さん。座古さんは33歳独身で、お酒を飲むのが好き。(←あれ?いらない情報だった?でもこの話で場は盛り上がっていましたよ♡)

座古さんは大きな建築物を手がけているので、「建築士にとって大切なのは、コミュニケーション力」というお話からスタート。

建築に関わる人は「お客さん」と「建築士」、「施工会社」、「職人さん」と大きく4つのグループに分けることができて、それぞれの考えや作業をうまくまとめるのは、やっぱり建築士のお仕事なんだって。

もちろん、他にもインテリアデザイナーやランドスケープデザイナー、設備屋さん、さらにはディベロッパーさんなんかも関わってくるから、確かに調整能力が問われるんだろうな〜。

座古さんはご両親がどちらも(!)建築士ということで、子どもの頃から目指していたのかと思ったら、やっぱり小さい頃はサッカー選手になりたかったのだそう。でも大学に入るときに「建築って面白そう」と思い、建築学科へ進学。

それからは20カ国以上を渡り歩き、海外のさまざまな建築物を見て回って、その土地の文化を観察したり、料理を味わったりしたのが良い経験になったのだとか。

子どもから「楽しいと思うのはどんな時ですか?」と聞かれ、「模型をつくっているとき」「お客さんと話しているとき」「建物が完成したとき」と答えた座古さん。いや〜根っからの建築好きなんですね!

最後に主催者の平原さんが「今日のお話を聞いて、建築士になりたいと思った子は?」と聞いたら、なんと!3〜4人手が挙がりましたよ♪

「将来何になりたいか」は、まず「どんなお仕事があるのか」を知ることが第一歩。興味のある方は親子で参加してみてはいかが?

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