いくつになっても「学ぶ」は楽しい!大人の寺子屋の初回講座が開催されました!

おとてら本講座

先日「大人の寺子屋」に参加してきました!

「大人の寺子屋」とは、今世の中で話題になっていることや、日頃気になっていることを専門家に聞いたり、また全然知らなかったことを新たに学んだりする集まりです。

主催しているのは、平原さんご夫婦。会場となるのは、二子新地駅から大山街道沿いに数分歩いたところにある、ご自宅のリビングです(1階はイタリアンのニコルーチェ、お隣は駄菓子の木村屋さん)。

記念すべき第1回目のテーマは、「AI時代を生き抜く」。そして今回の講師は、ご主人の平原憲道さん!

平原ご夫妻

平原憲道さんは、カリフォルニア大学バークレー校心理学部をご卒業後、東京工業大学大学院にて博士号を取得、英国シェフィールド大学医学部客員研究員、東京大学大学院医学系研究科を経て、現在は慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室にて研究と教育に従事…という、スゴい経歴の持ち主。

で、現在のご専門は医療ビッグデータ解析と認知心理学、意思決定科学、そして仏教…と多岐に渡っておられるそうですが、最近はAIを活用した臨床ビッグデータ解析にも深く関与されているそうです。

ちなみに奥さまは医療マーケティングの専門家ということで、ご自宅の本棚にはご夫婦共著の本が並んでいました。

AIと言えば、まずは家電、それから最近将棋なんかで話題になっているなあ〜という程度にしか認識のなかった記者ですが、平原さんのお話はわかりやすく、視野がちょっと広くなるのを感じました!

当日のお話をかいつまんでちょっとご紹介すると…

 今は第三次AIブームで、AIのプログラムが精度を増し、さらにそれを動かすためのビッグデータ(大量の情報)が揃ったおかげで、さまざまな分野でAIの活躍の場が急速に広まっているのだとか。

例えば医療の世界では、外科手術はかなり複雑なものでも「ロボット手術」が可能になっているのだそう!とはいっても、AIが独自で行うわけではなく、今は主に診断領域でその力を見せつつあるのだそう。

そして近い将来は、お医者さんが患者さんと対面するだけで、名前や年齢をはじめ、既往症や通院記録といった情報まで瞬時に見れるようなシステムができあがるだろう、とのこと。

もちろん、自分の情報をどこまで開示するかは、個人の判断で決められるから安心なのだそうです。

これは、街中でレストランを見かけたとき、そこから瞬時におすすめメニューや価格帯、シェフの経歴なんかが見てとれたり、本の背表紙を眺めるだけで、発行年や価格、あらすじなんかがわかるようになるのといっしょで、要はそのもの自体と情報がひも付いていくだろう、ということ。

もちろん、肉眼でそのまま…じゃ魔法になってしまうから、スマホや専用のメガネといった、何らかのデバイスを通して、ということなのだと思いますが。

そんな新しい時代に突入したことで、10年後には、今ある職業の半分以上がなくなり、自分で仕事を創り出す必要が出てくるらしい。つまり、自分たちの子どもたちが就く職業は、今はまだ存在しないものである可能性が大!

親としては、「うちの子大丈夫かしら?」とちょっと心配になりますよね。

平原さんによると、そんな時代を生き抜く子どもにとって大切な能力のひとつに、「CQ」が挙げられるのだとか。「CQ」とはCultural Intelligence Quotientの略で、一言で言うと「多様性に適応する力」。

平たく言えば、国籍や性別、年齢などを超えて誰とでも円滑なコミュニケーションを取れる力のこと。つまり…お友達をいっぱい作って、いっぱい交流しておこう!となるらしいです。

余談ですが、話を伺っているうちに、2年ほど前、会社に入ってきた若い男の子に「どうしてこの会社に決めたの?」と聞いたら、「AIにマッチングしてもらったら、ここが一番に出たので」と答えてくれたのを思い出した…。

でも彼は3ヶ月しないうちに辞めてしまったので、「おいおい、AI」と思っていたけれど、ここ数年でぐんぐん精度を高めているのね、きっと!これからは、結婚相手探しもAIに頼る時代になるのかも…!

「大人の寺子屋」は今後、2ヶ月に1回のペースで開催する予定。「みんなが気になること、知りたいこと」をリサーチしつつ進めていくそうです。

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