大人気企画!お花屋さんを体験できる、参加型「なるには」講座が開催されました!

all-cast 「なるには」講座

10月10日(土)、記念すべき第10回目となる「なるには」講座が開催されました。今回の憧れの職業は「お花屋さん」。過去最高となる70人の小学生、保護者などが集まりました!
(もちろん3密にならないよう、午前1回、午後2回の計3回に分け、ドアも開け放って通気性を確保して行いました。今回取材したのは、午前の回になります。)

この日は前日から台風が接近。当日も朝からしとしと雨が降っていましたが、そんな悪天候を跳ね返すように、大山街道沿い「駄菓子の木村屋」(二子新地)に併設されたイベントスペース「だがしんち」には、色とりどりのお花と講師の白川 崇(しらかわ たかし)さん、そして子どもたちの元気な姿がありました。

会場に設置されたホワイトボードを見ると、本日の講座の流れは以下のようです。

1.ごあいさつ
2.お花屋さんのお話
3.お花えらび
4.お花束づくり
5.アレンジ体けん
6.しつもんタイム!!・まとめ
7.修了証のおわたし

最初に、「なるには」講座コーディネーターの平原ちひろさんが、「お花屋さんは男の人と女の人、どっちが多いかな?」と質問。

子どもたちは迷いつつも、大多数が「女の人」の方に手を挙げます。

そこで、講師の白川さんが「女の人が多いです!」と明るく答え、さらに「だから気持ちわるいでしょ、ぼく男の人で」とさらに明るく語りかけ、会場は一気に笑いに包まれました。

「今日は、お花屋さんはどういうお仕事をしているのかな、ということをみんなに知ってもらえるようにレッスンしていきますね」と白川さん。

お花屋さんのお仕事とは

「お花屋さんにはたくさんお花が並んでいるよね。日本中のいろんな場所で育てられたお花は、トラックに乗せられて“市場”っていうところに集められます。そこへ行って、自分の店に並べるお花を選んでお客さんに見てもらう、というのが花屋さんのお仕事です。」

ここで白川さんが「お誕生日とか母の日とか、お花屋さんで花束をお願いしたことがある人はいますか?」と聞くと、半数以上の子が手を挙げました。

「お、すごいね」と言いつつ、片手に花束を、もう片方で籐カゴをもつ白川さん。

「これが花束です。ね、いいでしょ。あれ?そうでもないかな、みんな首傾げてるね(笑)。それからね、お花をカゴにどんどん挿していくアレンジメントっていうのもお花屋さんは作ります。今日はそういうのを少し体験してもらおうかな、と思っています。」

花束づくり~ハロウィンバージョン~

「それではさっそく花束作りを始めますが、10月はどんなお祭りがあるでしょうか?」

そういって白川さんが取り出したのは、本日のワークショップで作る花束の見本。こげ茶のラッピングペーパーに包まれ、オレンジ色のガーベラやすすきがあしらわれています。

もうすぐハロウィンだから、ハロウィンっぽいのを作りたいと思います」そう言いながら、コウモリが飛ぶような雰囲気で花束をふるわせながら動かす白川さん。またしても会場は笑いに包まれました。見学に来ているお母さまたちも笑っています。

「白川さんに花束をお願いしたら、楽しくお話ししながら素敵な花束を作ってもらえそうだな~」と記者も感じました。

「このお花の名前、知っている人?」とガーベラをさしながら白川さんが聞くと、こくんとうなずく女の子が数人。今日参加してくれた女の子たちは、ちょっぴり静かでシャイなタイプが多いようです。

白川さんに指された女の子が「ガーベラ」と答えてくれました。

「すごーい!他にもガーベラって知ってた人?」と白川さんが聞くと、なんと全員、手を挙げました。さすが、お花屋さんに「なるには」講座の参加者たちです。

入り口にいろんなお花が並んでいたでしょう?あれ、全部ガーベラです。静岡県の浜松って知ってる?ウナギのすごく美味しいとこ。今日のガーベラは、ぜんぶ、その浜松から送られてきたんです。じゃあまず、好きな色を3つ選んでください」と白川さん。

お花選びをするときはね、お母さんの言うこと聞いちゃダメだよ~。自分の好きな色で決めてね」と、ナイスなアドバイスも。

会場前に飾られていた、目にも鮮やかなガーベラの数々♡日本一の生産量を誇る浜松の
ガーベラ生産・販売グループ「PCガーベラ」のものは品質がよく、白川さんのおすすめだそう。

今日はともさんとすーさんという女性のお花屋さんもお手伝いにいらしていて、女の子たちはそれぞれ席を立って、彼女たちの元へ。思い思いにお気に入りのガーベラを選んで、ほど良い長さにカットしてもらい、席へと持ち帰ります。

「それでは、ガーベラの長さに合わせて花束を作っていきましょう!ススキは途中でパチーンと切るとね、魔女のホウキのようになります」と白川さん。

「なるほど!」と素敵なアイディアに記者は思わず感動!

でも、ススキをそのまま使いたいと希望するお子さんもいて、そこは主体性を大切にするこの講座。各自、思いのままに進めます。

ススキをカットする係のともさんも、「あとで切りたいと思ったら、いつでも声をかけてください」と優しく声かけしています。

「ガーベラとススキと葉っぱとスターチス、ドライラベンダーで花束を作ります。この葉っぱは、ルスカスと言って、葉の真ん中にぶつぶつがついているんですが、これは虫じゃなくて、ここから花が咲くんですよ~。」

記者も見せてもらいましたが、葉っぱの真ん中に虫の卵のようなものがついている珍しい葉っぱです。これがつぼみとはびっくりです。

「これから束ねていくんですが、鉛筆やお箸を持つのとは反対の手でお花を握りましょう。まずは葉っぱを握って、そこにお花を近づけたら、親指と人差し指を開いて、そこにポン!とお花を入れて、親指と人差し指を閉じますそれから残り3本の指を開いて手の中に茎を全部入れて握ります。

同じように、次のガーベラも近づけていって…。で、お花同士がぶつかるとかわいそうだから、少し高さをずらしてあげます。3本目も同じようにして束ねたら、ホウキ(ススキ)も入れましょう。ホウキはビョンと上に飛び出てもいいね。あとは、スターチスやラベンダーも入れます。」

参加した女の子たちの手元で、どんどん可愛らしい花束が作られていきます。

いいねいいね~♪」と言いながら見守る白川さん。できあがったら、輪ゴムで束ねて完成です。ともさんとすーさんがみんなの席を回って、下の長さを揃えてカットしていきます。

そして、白いペーパーを水でしめらせて、それを切り口に巻きつけて、アルミホイルを被せます。最後に、こげ茶の不織布をでラッピングをしたら完成です。

「この紙は、そのまま使ってもいいけれど、一回グシャグシャっと丸めて、シワを寄せると柔らかい感じになるよ」と白川さん。「お花をあまり隠さないように気をつけて、ハロウィンっぽい洋服を着せてあげましょう

完成した花束を入れる透明の袋を、ともさんが配ってくれます。そこには、あらかじめ参加する子ども達の名前がシールで付けられていました♡

アレンジメントづくり体験

「ではこれから、カゴの中にお花を挿して作るアレンジメントを体験してみましょう。アレンジメントができるようになるとね、もういつでもお花屋さんになれるよ」と白川さん。

そして、4年生には、折れやすくて刺すのがちょっと難しいというエキナセアを、2年生にはその次に難しいというケイトウを、1年生には、比較的茎がしっかりしているバラを配ります。

お花を持った女の子たちは、アレンジメント用のカゴを用意して待っている、ともさんの元へ。

そしてここからは、ともさんがバトンタッチで先生になります。

「今、みんなから見て、こちら側が前になります。前から眺めた時に、自分の持っているお花がキレイに見えるようにみんなで挿していきましょう。」

カゴの中には「アオシス」という水を含んだ柔らかいスポンジが入っていて、そこにお花を挿していくそうです。

「まずは、水を吸ってくれる茎の先のところを新しく切って、それから挿していきます。お花が折れちゃうと、水が吸えなくなってしまうから気をつけてね隣にあるお花とか、後ろにあるお花とかも見ながら、ここにあったらキレイだなと思うところに入れていきましょうね」と、ともさん。

まずは大輪のバラを持っている1年生から順番に挿していきます。オアシスに挿すときのポイントは、「1回で決めること」「指3本分ぐらいの深さまでしっかり入れること」だそう。みんなで1つのカゴを囲んで、アレンジメントを仕上げていきます。

だんだん緊張がほぐれてリラックスしてきた子ども達。ともさんへ「幼稚園の頃からお花屋さんになりたかったの」と話しかけたりしています。「お花屋さんはとっても楽しいよ♪また白川さんのお花屋さんに遊びにきてね」と、ともさん。楽しくお話ししているうちに、アレンジメントが完成。

「わあ、お花畑みたいにできたね!一つひとつのお花がとてもキレイに見えるように生けてくれたと思います。」と、ともさん。

できあがったところで、白川先生にも見てもらいます。

「わあ~、これはイイね!みんなどうでしたか?オアシスに挿すのってちょっと気持ちよくない?今度お花屋さんに行ったら、働いている人がどんなことをしているのか、ぜひ注目してみてください。

それから、お花を買う時は、じーっと眺めたり、下からのぞいたり、香りを確かめたりして、どんどんお花を好きになっていくと、花屋さんの仕事がしやすくなりますよ」と白川さん。

ここで、完成したアレンジメントを囲んで、みんなで記念写真をパチリ!

質問タイム!!

「質問したい人~!」という白川さんが声をかけても、恥ずかしがり屋さんが多い今回の参加メンバー、なかなか手が挙がりません。

そこで、記者が前から気になっていた質問をさせてもらいました。

記者:お花屋さんの1日はどうやって始まるんですか?

白川さん
白川さん

花屋さんは、まず市場へお花を買いに行きます。朝は早くて、4時とかにいきます。みんなまだ寝ている時間だね。そこでお花を仕入れて、お店に並べます。で、掃除しながらお客さんの注文を受けて花束やアレンジメントを作ります。

女の子:好きなお花はなんですか?

最初はひまわりが好きでした。でも、お花屋さんになって、毎日いろんなお花をみるようになると、一番好きな花っていうのはなくなって…全部を好きになってしまいました。あ、でも季節ごとに好きなお花はあるかな。今はダリアっていうお花がものすごくキレイです。

修了証のおわたし

「では皆さん。今日この講座に参加してくれたみんなには、花屋さんになってもらいます!」と白川さん。一人ひとり名前を読んで、「いつでも花屋さんになれます」という言葉を添えて、修了証を手渡ししました。

さらに、それぞれの良かったところを「明るくて可愛すぎるブーケです!」とか「カッコいいお花選びがすごいです!」「ラッピングも最高にカッコよくできています」「元気が出るブーケです!グッドです!」などなど、個別にコメントをしていて、そこに白川さんのお人柄がにじみ出ていました!

最後はみんな、自分で作った花束を抱えて、満足そうに帰っていきました。この中から、将来本当にお花屋さんになる人が出るかもしれませんね!

次回の「なるには」講座の開催は、現在のところ未定です。決まり次第、こちらのサイトに掲載いたしますので、時々のぞいてもらえると嬉しいです。

白川崇(しらかわたかし)/  お花屋さん

1969年大阪府生まれ(51才)。小学生の頃は野球、中学・高校時代はバスケットボールが大好きな男の子。大学卒業後、27才の時に1輪の「ひまわり」との出会いから、お花屋さんになろうと思い、青山フラワーマーケットで働き始める。2013年に自分のお店(hana-naya)を開業。まもなく二子新地のシェアオフィス「CIRCLE」内でも活動をスタート。


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